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わするなよ
雲は都を
へだつとも
なれてひさしき
みくま野の月
敷島の
やまとの国の
いやつぎに
さかゆく道ぞ
神のまにまに
いかならむ
ことある時も
うつせみの
人のこころよ
ゆたかならなむ
くもらじな
天つ日つぎの
いやつぎに
守りきにける
神の御国は
ひさかたの
あまつ空にも
浮雲の
まよはぬ日こそ
すくなかりけれ
絶えせじな
その神代より
人の世に
うけてただしき
敷島のみち
天の原
雲吹きはらふ
あきかぜに
山の端たかく
出づるつきかな
めぐりあはむ
頼みぞしらぬ
命だに
あらばと思ふ
ほどのはかなさ
白雲の
よそに求むな
世の人の
まことの道ぞ
しきしまの道
うづもれし
道もただしき
折にあひて
玉の光の
世にくもりなき